今回は個人的にも興味があったので、30代の平均的な貯金額や、どのような資産運用をしているのかについての統計データをいろいろと調べてみました。
30代の方で周りの同僚や友人との比較が気になる…という方は是非、参考にしてみてください。貯金残高だけでなく、男女別の年収なども紹介していますよ。
30代の貯金に関する統計データまとめ:
30代の平均年収:
まずは平均貯金額うんぬんよりも先に、30代ってどのくらいの年収を稼いでいるものなの?という統計結果から調査。国税庁が平成26年(2014年)に実施した、「民間給与の実態調査」の結果によると下記の通りとなりました。
- 30歳~34歳の男性:平均446.2万円
- 35歳~39歳の男性:平均502.1万円
- 30歳~34歳の女性:平均301.1万円
- 35歳~39歳の女性:平均292.5万円
30代の年収に関する別の統計結果も:
他にも転職サイトのDODAに平均年収に関する2015年の統計があったのであわせて紹介しておきます(こちらより引用)。
平均数値としては国税庁の統計結果とそうズレがない感じの年収になっていますが、転職サイトらしく、女性の平均年収は高めの数値となっていますね。
DODAによる年収分布のグラフ:
ついで30代全体の年収分布については下記の通り(こちらは男女の年収を合算した年収分布)。
- 300万円未満:13.1%
- 300万円~400万円未満:25.8%
- 400万円~500万円未満:25.3%
- 500万円~600万円未満:16.6%
- 600万円~700万円未満:9.5%
- 700万円~800万円未満:4.6%
- 800万円~900万円未満:2.5%
- 900万円~1,000万円未満:1.1%
- 1,000万円以上:1.5%
ご覧頂いたように500万円未満の比率が圧倒的に高く、合算すると全体の65%程度の方がその年収レベルにある模様。残念ながらDODAの統計には中央値のデータがありませんが、たぶん30代平均年収の中央値は400万円前半のあたりにありそうな気がしますね。
反面、30代の平均年収が500万円程度になっているということは、年収1,000万円の30代富裕層が稼ぎに稼ぎまくっているということ。彼らの年収が高いために、結果として平均年収が高めになっている可能性が高そうです。
30代の平均的な貯金額:
次に本題となる30代の平均的な貯金額についての統計結果について…なんですが、正直、なかなか世代別に採った統計データというのが少なくて、最新のものを見つけることは出来ませんでした。
そのため、情報としてはちょっと古くなりますが、2012~2014年頃のものを紹介させてもらえればと思います。
金融広報中央委員会の統計:
まずは金融広報中央委員会という金融教育を促進するために作られている団体が実施した統計結果は下記の通り(こちらより情報を引用)。
- 30代の平均資産:約379万円
しかし、これはあくまで積立タイプの保険や株式投資などの資産が含められた金額となるため、純粋に預貯金額のみでいうと231万円というのが30代の平均となるようです。
- 30代の平均預貯金額:231万円
- 30代の平均保険積立金:80万円
- 30代の平均有価証券残高:46万円
- 30代保有のその他の金融商品:22万円
- 合計:30代の金融資産は平均379万円
貯金ゼロの人はだいたい1/3:
尚、金融広報中央委員会によると、300万円未満の年収の方の実に49.3%が金融資産未保有、つまり貯金も株式もなにも持っていない状況とのこと。
そして年収300万円~500万円未満の方の29.4%も資産ゼロのようなので、だいたい30代の3分の1くらいが銀行やゆうちょ銀行に、宵越しのお金を持っていないことになりそうです(収入はすべて使いきってしまっているということ)。
更に詳しい数値についてはちょっと見にくい&わかりにくいですが、下記画像をご覧ください。年収が1,000万円以上でも貯金0円の方がいる点などは、見ていると面白いですよ。
※縦が年収別、横が金融資産残高別です。
貯金がゼロだ、やばい…という方は:
記事中でも書いた通り、だいたい1/3の方は30代でも貯金額がゼロなわけですが、さすがにこのまま40代、50代と生きていくのは老後が少し不安になってきますよね。
ではどうすれば貯金が貯まるのか…というと、これは正直、考え方そのものを変える必要性あり。
結局、今まで通りにこれからも生きていくだけでは貯金が貯まることなんてありえないので、お金に関する知識をもっと付けて、今の自分を客観的に見るところからはじめてもらえればなと思います(下記の100万円を貯める方法をまとめた記事も参考に)。
DODAにも平均貯金のデータ有り:
30代の平均的な貯金額に関するデータは、転職サイトのDODAにも情報があったのであわせて紹介させていただきます。
こちらも金融広報中央委員会のものと同様に統計が取られた時期がちょっと古く、2012年のデータとなっているので、現状とは少し違いがあるかもしれません(2012年版)。
DODAによる30歳の平均貯金:
まずは30歳の方の平均貯金額です。
こちらは金融広報中央委員会の数値よりも、概ね、みなさん積極的に貯金をしている実像が浮かんできている感じ。100万円未満の貯金しかない方は全体の29%…と、貯金がない人は少数派といえる状況です。
反面、中央値としてはだいたい200万円ちょっとと想定されるので、ここは金融広報中央委員会の統計データと同じですね。とりあえず30代の方で200万円以上の貯金がある方は、全体的にも預貯金が多いほうなんだということがわかります。
31歳、32歳、33歳、34歳の貯蓄額:
他、31歳、32歳、33歳、34歳の平均貯蓄額については下記画像を参照にどうぞ。
結婚や出産などで出費がかさむ年齢であるものの、DODAの調べでは年令を重ねるごとに貯金額が増えていっているようです*1。
貯金を少しずつ作っていこう:
ここまで30代の平均年収や貯金額についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?みんな貯金が多いな、やばい…と思った方もいれば、逆にそのくらいしかみんな貯金できていないのかと思った方もいるかもしれません。
引き続き当サイト『投資の読みもの』ではお金についてもどんどん情報発信していこうと思うので、興味がある方は是非、ブックマーク等をするなりしてまた読みに来てもらえればなと思います。
きっと、毎日読み続ければお金にもっと詳しくなれるはずですよ(一気に学習したい方は下記記事も参考に)。
以上、30代の平均的な貯金額はいくら?気になる30歳~39歳の男女別 平均年収と、預貯金などの貯蓄に関する統計データを調べてみた…という話題でした。
参考リンク:
貯金するためにも家計の節約をしていきたい…と思う方は、下記の節約テクニックをまとめた記事もあわせてご覧ください。使い方次第で家計の出費を大幅に削減することも可能です。
*1:但し、DODAによる預貯金に関する統計は、「22歳~34歳のホワイトカラー系職種の男女」に対しての統計データのため、それ以外の方を含めるとこれよりも少ない貯金残高になってしまう可能性大です。そういった意味で金融広報中央委員会の統計よりも若干、貯金額が多めに出ているのかもしれませんね。