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元本割れが怖いから投資はヤダ…と言いながら地方銀行に1,000万円以上を預金してる人は、銀行破綻による「元本割れ」に注意すべき。

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元本割れが怖いから投資はヤダ!って言いながら、地方銀行に1,000万円以上、預金しているお金持ちっていますよね(汗)

もうね、元本割れのリスクよりも、そのほうが超ハイリスクだと思うんですけど、なぜか銀行口座を分散させるなどの行為すらしようとしない。

とにかく『元本割れが怖い、でも銀行口座は1つで良い』って持論な方が多い印象があります(特に年配者の方に多い印象)。

預金の元本割れとペイオフ:

元本割れよりも怖い、銀行の破綻:

この何が怖いのか?それは銀行が破綻する可能性を考慮にいれていないってこと。

ご存知の方も多いように、万が一、その地銀なり信用金庫なりが破綻してしまった場合には、ペイオフ(預金保護)で1,000万円+利息しか保護されません(Wikipediaより)。

2002年(平成14年)4月1日以降は、1金融機関につき1預金者あたり元本1,000万円までとその利息の預金債権が預金保険法による保護の対象となった。

たとえば5,000万円といった金額を銀行に預けていた場合、その銀行が破綻してしまえば1,000万円ちょっとしか預金が戻ってこない可能性大。

1億円預けていても5億円預けていても、保証される金額は1,000万円+利息のみなのですから、なんてハイリスクなお金の預け方だと思いませんか?

確かに銀行の定期預金にお金を預けておけば、元本割れ、つまり預けた金額が減ることはありませんが、それは破綻時を除く場合の話。

  • 破綻がない場合:銀行に預ければ元本保証
  • 破綻した場合:1,000万円+利息しか保証されない

仮に銀行が破綻すると預けたお金が劇的に目減りしてしまう可能性もあるのです。

日本振興銀行が破綻した時の例:

実際、2010年には日本振興銀行が破綻し、このペイオフが発動しました。

残念ながら1,000万円以上、普通預金に預けていた方は、1,000万円+利息分しか保証されなかったために大損する形に。

経営再建中の日本振興銀行(東京・千代田)は自力再建を断念し、2010年9月中間決算で1500億円規模の債務超過に陥る恐れがあると、10日に金融庁に申請する方針を固めた。

これを受けて同庁は経営破綻と認定、預金を一定額までしか保護しないペイオフを初めて発動する。1預金者あたり「元本1千万円とその利息」まで預金の払い戻しに応じる一方、これを超える部分は支払額が一部カットされる見通しだ。

(中略)直近の振興銀の預金者約11万人のうち、1000万円を超えるお金を預けている預金者は4000人程度で、大半の預金者の預金はすべて保護される。預金総額約6000億円のうち、一部払い戻しされない可能性がある預金は、100億円程度という。

これもいわゆる「元本割れ」だと思うのは、私だけでしょうか?

むしろ株価が半分以下になる可能性が低い投資よりも余程怖いくらいです(インデックスファンドへの投資など、比較的値動きの少ない投資手法を取った場合の比較)。

証券会社にお金を預けていた場合の補償は?:

では証券会社にお金を預けていた場合にはどうなのか?これについては下記ような解説がありました(こちらのサイト)。

証券会社が顧客(投資家の皆様)から預かる有価証券(株式や債券など)や金銭は、証券会社自身の資産とは区別して管理(分別管理)するよう、金融商品取引法で義務付けられています。

一方、投資信託については、証券会社などの販売会社はあくまでも販売の窓口であって、運用資産は信託銀行において、その信託銀行自身の資産とは区別して管理されています。

つまり株式銘柄を購入することや、投資信託を買っておいた場合には、投資したお金が減る元本割れのリスクはあるものの、証券会社が破綻してもその全額が保護されるということ。

  • 銀行に1億円を預ける:破綻時には1,000万円+利息しか保証されない
  • 証券会社に1億円を預ける:破綻しても全額が保証される

定期預金のように預けたお金が一気に目減りする…なんてことはないので、その点では株式投資のほうが安心であると言えます。

悪質な証券会社だと補償に上限がある場合も:

尚、それはあくまで投資信託や株式などを購入している場合の話。

証券会社にお金を預けているだけの状態の場合には、どうやら1,000万円を上限とした金額しか保証されない場合もありえるようです(こちらのサイト)。

証券会社の違法行為などにより分別管理が行われていないような場合、投資家の資産が全額または一部戻ってこない可能性もあります。

このようなケースに備えて、「投資者保護基金」があります。投資者保護基金は、投資家一人当たり1,000万円を上限として投資家の資産を保護しています。

まぁよほど悪質な証券会社を利用していない限りは、上記の投資者保護基金にお世話になることはない模様なので、銀行預金よりは証券会社にお金を預けておいたほうが安心かも。

特に大手証券会社であれば信託保全(顧客から預かったお金を自社で管理するのではなく、信託銀行等にあずけておくこと)をしっかり行っているので、破綻時でも資産が一気に減ることはありえません。

どうしても銀行に預けたいなら当座預金を:

どうしても証券会社は心配で、100%、元本割れを起こしたくない…という場合には、銀行で当座預金を開設するのも一つの手。

こちらは残念ながらいくらお金を預けても金利が付くことはありませんが、銀行が破綻した場合でも全額、預金を保護してもらうことが可能です。

  • 普通預金:破綻時の保証なし
  • 当座預金:破綻時の保証あり

元本割れや投資は嫌だ、でも利息は別につかなくても良い…という場合に検討ください。

1,000万円以上の資産を持っているなら:

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結論。

もしあなたが大金を持っているのであれば、メガバンクなどの日本政府が潰すことができない銀行にお金を預けるか、もしくは元本割れの可能性が極端に低いであろうMRFや国内債券型のインデックスファンドを探して購入しておくのがおすすめ。

それならよほどのことがない限り、お金を一瞬にして失ってしまうことはありません。元本割れが怖い方こそ、証券会社ですよ。

以上、元本割れが怖いから投資はヤダ…と言いながら地方銀行に1,000万円以上を預金してる人は、銀行破綻による「元本割れ」に注意すべき…という話題でした。

仮にみなさんの両親がお金持ちで、地方銀行に大金を預けているというのであれば、そのあたりの危険性について子供が責任をもって指摘してあげてみてくださいね。

投資を始めよう!:

株式投資を私もはじめてみたい…という方は、下記記事も参考にどうぞ。

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