今回は大手デパートでお得に商品券やプリペイドカードが入手できる、「友の会(とものかい)」という積立サービスをまとめてみたいと思います。
友の会とは簡単にいうと、毎月、お金を積立していくことでその金額以上に商品券が貰えるサービスのこと。例えば毎月1万円ずつ年間12万円の積立をすれば13万円の商品券が貰える…といった具合に、友の会ではデパート側が積立をした人に対してなにかしらの恩恵を与える仕組みになっているので、銀行預金に利息がほとんどつかない今、人気になっているのですね。
- 銀行にお金を預ける:利息はほぼゼロ
- 友の会を利用:年利10%以上も夢じゃない
但し、友の会で貰うことができる商品券やプリペイドカードというのは、積立をしたデパートでしか使うことができないものばかり…。
そのため、あくまで特定の百貨店・デパートでよく買い物をする…という方のためのサービスになっているので、普段からデパートで洋服等を買うことが多いという方は是非、この機会に入会を検討してもらえればと思います。
大手百貨店の友の会一覧:
エムアイ友の会:
エムアイ友の会は三越や伊勢丹などの百貨店で買い物をする方向けの友の会です。月額5,000円から積立が可能なので、少額でもコツコツと積み立てていきたいという方に向いていますね。
また、6ヶ月の積立のみでOKな半年コースもあるので、とりあえず友の会とはどんなものかを経験してみたい方にもおすすめです。
タカシマヤ友の会:
タカシマヤ友の会「ローズサークル」はその名の通り、高島屋デパート向けの友の会です。
5,000円から積立可能&タカシマヤ友の会に加入するとお歳暮やお中元の割引券も貰えるので、高島屋を普段から利用している方には総合的におすすめ。また、会報誌(ハミングタイム)も届くので、友の会会員だけの優待なども豊富ですよ。
大丸松坂屋友の会:
大丸松坂屋友の会「JOY CLASS」は、大丸や松坂屋での買い物好きな方におすすめの友の会。旧大丸友の会と松坂屋友の会が合併して、この名称になりました。
5,000円から積立可能&半年積立もOK…と、はじめて友の会を使う方にも優しい設計になっているので、名古屋&大阪にお住まいの方はこういうところからはじめてみると面白いと思います。
阪神みどり会:
阪神百貨店の友の会が「阪神みどり会」です。
5,000円積立コースと1万円積立コースがありますが、阪神みどり会では10口まで積み立てることができるので、最大月10万円まで運用することが可能です。阪神百貨店で買い物をすることが多い方はまとめて積立してしまってください。
阪急友の会:
阪急友の会はその名の通り、阪神百貨店の友の会です。
5,000円積立コースと1万円積立コースがありますが、こちらは年間50口まで積立ができるので、より大きく積立をしたいという方は阪神百貨店よりも阪急友の会のほうがおすすめかもしれません。
ちなみに5,000円積立と1万円積立の他に、「招待コース」というものが別途用意されていて、毎月5,000円積立すると年間3回、無料で様々な観劇等に招待してもらえるコースがあるのは面白いですよ(この場合は商品券ボーナスはなし)。
東急ファミリークラブ:
東急百貨店でお得に使える商品券が貰える友の会が、「東急ファミリークラブ」です。月額5,000円から積立ができるので、渋谷界隈で買い物をする機会が多い20代、30代の方にもおすすめですね。
尚、東急ファミリークラブは小田急レディスクラブと並び、半年積立コースにおいて一番ボーナスが多い友の会になると思います(5,000円を半年積立で2,500円ボーナス)。少額投資で高い利回りを考えるなら、こちらの友の会を選んでみてください。
小田急レディスクラブ:
小田急レディスクラブは小田急百貨店の友の会です。その名称通り、残念ながら女性の方しか加入できないという珍しい友の会ですね。
尚、小田急百貨店は店舗数が少ないため、普段からOPポイントを貯めているような小田急沿線にお住まいの方向けかも。新宿で買い物をしたいなら是非、加入を検討してもらえればと思います。
松屋友の会:
松屋友の会は「クラブMG」は、松屋の友の会です。
銀座や浅草で買い物をする機会が多い方には役立つ友の会になるのですが、積立コースは5,000円と1万円のみ、更に年間5口までと制限が多いので、高額品を購入する方にはちょっと物足りない友の会になるかもしれませんね。
京王友の会:
京王友の会は京王百貨店の友の会です。京王百貨店も小田急百貨店や松屋同様に、店舗数自体が少ないので、『とにかく私は京王が好き!』という方以外にはそれほど役立たないかもしれません。
尚、京王友の会にはキッズコースというものがあって、毎月3,000円でも積立OKなコースがあります。こちらは更に子供の入学時、卒業時などに記念品が送られてくるようなので、子供のがいる世帯の方はあわせて利用を検討してみてください。
東武友の会:
東武友の会「クレソンサークル」は、東武百貨店の友の会です。
こちらは12ヶ月積立をしても貰える上乗せ分は0.5ヶ月分にすぎないため、一見、損な友の会に見られてしまいがちなんですが、実際には東武友の会メンバーは東武百貨店での買い物が5%オフになるので合計すると約10%の割引を受けることができます。
そのため、東武百貨店でショッピングをよくする方は、あえて半年コースで積立をしつつ、5%引きを堪能する…なんてことも可能ですよ。
近鉄友の会:
近鉄友の会はその名の通り、近鉄百貨店の友の会です。
あべのハルカス近鉄本店など、関西各地にある近鉄百貨店で使える会員証カードが貰えるので、近鉄百貨店の利用頻度が高い方はこちらの友の会に加入してもらえればと思います。都ホテルなど、近鉄関連施設の各種割引も豊富ですよ。
マルイやルミネ、パルコには友の会はないの?
20代~30代に人気のデパートであるルミネやマルイといったところには、友の会制度は存在しないのでしょうか?
これは残念ながら今のところ無い様子。公式サイトもチェックしてみましたが、少なくとも万人向けに用意されている制度としては存在しないようです。
- 丸井の友の会:存在しない
- パルコの友の会:存在しない
- ルミネの友の会:存在しない
- アトレの友の会:存在しない
- ららぽーとの友の会:存在しない
- プランタン銀座の友の会:存在しない
- ダイバーシティ東京の友の会:存在しない
ではなぜ友の会が存在しないのか?というと、これは単純に20代や30代といった層の需要がそれほどないというのが大きいと予測。
また、丸井にしろパルコにしろルミネにしろ、厳密には『デパート(百貨店)』ではなくファッションビルという扱いなので、デパート向けの友の会を作っていない…ということも考えられます。
そのため、これらの施設でお得に買い物をしたい…というのであれば、エポスカードやセゾンカードといったデパート割引のあるクレジットカードを作る他なし。
詳しくはこちらの記事にまとめてあるので、興味がある方は参考にどうぞ。
友の会のメリット&デメリット:
ここで友の会に加入するメリットとデメリットについても簡単にまとめておこうと思います。これから友の会に入会しよう…と思っている方は、是非、これらのメリット&デメリットがあるということを把握した上で入会してみてくださいね。
メリット:利益に対して税金がかからない
株取引や定期預金などでお金を運用した場合、利益に対して20%程度の税金がかかってくるものなんですが、友の会については今のところそういった課税対象にはなっていません。
- 株取引:税金がかかる
- 銀行預金:税金がかかる
- 友の会:今のところ課税なし
そのため、毎月1万円積立をして年間1万円分の商品券を得をしたとしても、その利益に対しての納税義務はなし。
まぁ複数のデパートの友の会に加入し、大々的に運用した場合には雑所得として申告が必要になるかもしれませんが、月1万~5万円程度の積立金であればまず問題ないことでしょう。税務署からも指摘を受けないと思われます。
デメリット:特定デパートでしか使えない
友の会の一番のデメリットは、友の会で運用して得られた商品券等は、そのデパートでしか使えないということ。
これによって、例えば『◯◯ブランドの洋服を買うのなら、本当は大丸デパートのほうが安いのに、友の会に入っちゃってるから伊勢丹で買おう』みたいな、ほんとうは他のほうが安いのに友の会のせいでそのデパートでしか買い物ができない葛藤に巻き込まれてしまうこともあるかもしれません。
- 特定デパートのみで買い物をする人:友の会は最適
- 複数デパートで買い物をする人:友の会はやや不向き
こういった複数のデパートをいつも股にかけているという方は、特定デパートのみの友の会に加入するのはちょっと危険。入会するなら5,000円ずつ、複数の友の会に入る…なんて安全策も有効ですよ。
デメリット:デパート倒産時の問題
あくまで可能性の話になりますが、ある日突然、友の会に入っていたデパートや百貨店が倒産してしまった…という場合には、友の会において積み立てていた金額や商品券の扱いがどうなるかはわかりません。
残念ながら友の会には銀行のような保証があるわけではないので、友の会に入るのであれば『ここの経営は大丈夫そうだ』というデパートでの加入を優先してくださいね(鉄道会社が母体とか、大手百貨店だとかそういう安全があるところのほうがいいということ)。
友の会会員専用のセールなんてものも:
デパートの友の会メンバーになると、商品券やプリペイドカードの割増だけでなく、様々なセール情報が舞い込むことになります。
この中には友の会会員でなければ参加することが出来ないシークレットセールや、有名ブランドのファミリーセール等も含まれるので、『とにかくお得に買い物をしたい!』という方は利回りうんぬん抜きにして、自分が好きなデパートの友の会に加入をしてもらえればと思います。
デパート友の会の利回りは?
最後にデパート友の会の利回りって、一般的に1万円積立の場合には12万円÷13万円で8.3%だ…なんて言われることが多いのですが、12万円ちょうどを寝かせる期間はほぼゼロなので実はもっと高い利回りがあります。
- 初月の1万円:12ヶ月の運用
- 2ヶ月目の1万円:11ヶ月の運用
- 3ヶ月目の1万円:10ヶ月の運用
- 4ヶ月めの1万円:9ヶ月の運用
- …
- 12ヶ月目の1万円:1ヶ月の運用
気になるその利回りは…というと、なんと15%以上*1。世の中には様々な投資や積立商品などがありますが、これだけ高い利回りを実現できる商品ってそうはないはず。
そのため、繰り返しになりますが、普段からデパートで買い物をしているという方はこのリターンを目指して友の会への加入を検討してみてください。利用すればきっと、かなりお得にお金を節約できるようになるはずですよ。
以上、百貨店・デパートの友の会まとめ!利回りのいい友の会の積立サービスを利用して、お得に商品券やプリペイドカードを入手しよう…という話題でした。まだまだ網羅できていない友の会もあると思うので、時間を見つけては追記していこうと思います。
参考リンク:
友の会だけでなく、実際に株式投資をしてお金を増やしてみたい…という方は、下記記事も参考にどうぞ。株式銘柄や投資信託の中にも利回りの良いものは多いですよ(元本保証があるわけではないので、投資をされる際には自己責任で)。
*1:もちろん12ヶ月積み立てると1ヶ月分余分に商品券が貰えるケースの利回りになります。半月分しか貰えない百貨店の友の会だと、10%を下回る利回りになりますね(それでも銀行金利よりもよほど高金利でお得)。