イオンがついに、スーパーマーケット大手のダイエーを完全子会社化する意向を示しました。
この動きにより、2018年には歴史あるダイエーという名称が、GMS業界(総合スーパーマーケット業界)から消えることになりそうです。
イオンは24日、連結子会社のダイエーを2015年1月に完全子会社にすると正式発表した。業績が低迷するダイエーの店舗網を再編し、グループ一体で収益改善に取り組む体制を整える。
東証1部に上場しているダイエー株は12月26日付で上場廃止となる予定。18年度をめどに「ダイエー」の店舗名もなくなる。
イオンによるダイエーの子会社化について:
ダイエーの廃止は昔から噂されていた:
まぁ、時間の問題…と言われていたほどに、ダイエーの経営状態はイオンの連結子会社になってからも奮わなかったので、これは仕方ない動きなのかも。
同時にイオンはダイエーを食品販売専門の店舗に変更するなどして、生き残りをかけていくようですが、それもどうなることやら。従来あった衣類品の販売なども、ダイエーとしては無くしていく方針のようです。
ダイエーの完全子会社化により、イオンはグループのスーパー事業の店舗網再編を加速する。
都内で記者会見したイオンの岡田元也社長は「ダイエーは過去10年、リストラに次ぐリストラだった」と語り、ダイエーを首都圏と京阪神エリアで食品に特化した店舗として再生させる方針を示した。
日本を代表する企業がまたひとつ:
今回のダイエーの統合について、個人的に強い思い入れがあるわけでもないのですが、日本を代表する総合スーパーマーケットであったダイエーが無くなるというのはなんだか寂しいもの。
しかもダイエーは一時、プロ野球球団まで持っていた企業ですからね。
それがイオンに救済される形で連結子会社になっただけでなく、その後の業績が思わしくなく完全子会社されていく姿を見るのは、ちょっと心苦しくもあります。
資本主義とはこういうもの?
まぁ時代の流れについていけなくなった企業はどんどん淘汰される…それが資本主義のあるべき姿なのかもしれませんが、企業ってなんだろう、商売ってなんだろう…って思わされますね。
私も個人事業主として1日でも長く生き残れるように、このサイト『クレジットカードの読みもの』の記事更新&管理を頑張らないとなと思いました(苦笑)
追記:ダイエー店舗は未だに存在
追記です。
冒頭のように日経新聞によると、ダイエーというスーパーマーケットは2018年には日本全国から消滅し、イオンにすべて置き換わっていくのかと思っていましたが、2018年現在でも営業中。
それだけでなく新規のダイエー店舗も出来たりしているところを見ると、イオン側としてはダイエーブランドを廃止するのではなく、存続させていく方針へ転換したのかもしれません(2017年にも新店舗をオープン)。
ダイエーは、「おいしく食べて“ココロとカラダ”健康に」をコンセプトとし、「料理って楽しい!」「買い物ってワクワクする!」「美味しいものが食べられる!」「心と身体が健康になる!」の4つの価値に基づいた商品やサービスを提供する業態「イオンフードスタイル」の構築を進めています。
「ダイエー瀬田店」は「イオンフードスタイル」として14店舗目であり、滋賀県内では初の展開となります。
ただ店名はダイエー瀬田店でも、中身はイオンフードスタイルみたいなので、どっちやねん…って感じですね(苦笑)。さてさてどうなることやらです。
以上、ついに店舗名としてのダイエーが無くなる!イオンがダイエーを完全子会社化し、2018年にダイエーの店名&屋号廃止へ…という国内ニュースでした。
参考記事:
どうしてダイエーの経営は傾いてしまったのか…などなど、経済について興味があるという方は下記記事も参考に。初心者の方向けにわかりやすく経済を教えてくれる本をまとめています。